中国・遼寧省丹東市で10月3日、鉄条網の間から北朝鮮・平安北道の黄金坪一帯が広く見える道路の区間に入ると、中国公安(警察)の車が1台、大きな音をたてながら追いかけてきた。この車は5分間「追撃戦」を続けた後、フェンスの向こうの北朝鮮の地が遠ざかる場所になると、ようやく視界から消えた。窓の外に見える中朝国境は、中国の二重のフェンスを含めて三重になっていた。中国・北朝鮮双方のカメラが向かい合った状態で監視していた。丹東の消息筋は「北朝鮮側のフェンスを見るとカメラが以前よりもぎっしり設置されているが、昨年下半期から台数を大幅に増やしたものだ。特に黄金坪の死角地帯に集中設置したらしい」と語った。