佐賀県唐津市に住む70代の女性が息子や証券会社の弁護士を名乗る男らからの電話で「株で利益が出たが700万円を支払わなければ脱税で逮捕される」などと脅され、合計約1200万円をだまし取られました。 ■だまし取られた女性は「息子を助けたかった」 3月5日、佐賀県唐津市の70代女性宅の固定電話に息子を名乗る男から電話があり「株で利益が出たのでお母さんの口座に振り込みたい」などと言われました。 その後、証券会社の社員を名乗る男から電話があり「息子さんの口座が凍結されたため、税金が払われていない」などと言われました。 さらに証券会社の担当弁護士を名乗る男からも電話があり、「脱税した分の700万円を払わなければ息子さんが逮捕される」などと脅されました。 女性は弁護士を名乗る男の指示を受け、3月5日から18日まで10回にわたり自宅などを訪れた「弁護士事務所の者」を名乗る人物に現金計約1160万円と貴金属の工芸品1点（時価約26万円相当）を手渡しました。 その後、女性が息子と連絡を取った際に被害が発覚したということです。 女性は警察に「息子を助けたかった」という趣旨の話をしているということです。 警察は「電話でお金の話があればまず詐欺を疑い、家族や警察に相談してほしい」と注意を呼びかけています。