事件解決のカギを握る「防犯カメラリレー捜査」 一般住宅の防犯カメラも貢献 地域の防犯機能を向上も 無線タイプは取り付け場所自由 有線タイプは映像伝送がスムーズ 最新防犯カメラ事情

広島県警に今月1日、新たに発足した「捜査支援分析課」。近年、刑事裁判で客観的証拠の重要性が高まっていることを受け、事件の初期捜査能力などを高める目的で設けられました。 捜査支援分析課の主な業務の1つに「防犯カメラリレー捜査」があります。 捜査支援分析課管理官 兼機動捜査隊長 吉川親幸 警視 「防犯カメラの捜査では、どうしても対象が動くことでカメラの画角から外れてしまいます。それを別のカメラで次々と追いかけて被疑者を絞り込む捜査です」 去年12月に発生した福岡県北九州市のファストフード店で中学生の男女2人が刺されて死傷した事件では「防犯カメラリレー捜査」が容疑者の逮捕に繋がりました。 事件捜査においても大きな役割を担う防犯カメラ。既に繁華街では至る所に設置されています。 ■家庭用防犯カメラ 選ぶ際のポイントは では、一般住宅ではどうでしょうか? 家庭用防犯カメラを取り扱うエディオン広島本店で聞きました。 エディオン広島本店 木野谷英樹 さん 「最近の報道の影響もありまして、お客様の防犯に対する意識も非常に高まっていて、お問い合わせの件数も非常に増えてきております」 木野谷さんによりますと、防犯カメラは有線タイプと無線タイプに分かれています。いまの主流は、無線タイプだといいます。映像通信で伝送するため、取り付け場所が自由に選べることがメリットです。 一方、有線タイプは安価な点や、カメラと記録媒体がケーブルで繋がっているため、電波干渉の影響なくスムーズに映像を伝送できる点がメリットということです。 エディオン広島本店では「大型モニター・カメラ2台・ハードディスク」のセットが人気だということです。(取材時点で9万3280円) その他も含め10台程度の防犯カメラが売れているといいます。 県警によりますと、防犯カメラの有無を下見する犯罪者もいて、住宅に防犯カメラを取り付けるだけで犯罪のターゲットから外れる可能性もあるということです。

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