北海道美唄市発注の上下水道工事を巡る贈収賄事件で、贈賄容疑で取締役2人が逮捕された水道設備会社が2023~24年度、市発注の水道関連工事9件を受注し、うち6件で落札率99%を超えていたことが15日、市の公表資料で判明した。98%台も2件で、残る1件は約92%だった。 道警は14日、21年7月~24年7月の6工事で最低制限価格を教えるなどしたとして、収賄容疑で元職員本田強志容疑者(53)=同市=を逮捕し、市役所を家宅捜索。押収した資料を分析し、同社が高率での受注に至った経緯を慎重に調べる。 会社は美唄市のサニー設備工業。道警は本田容疑者に対する贈賄容疑で、代表取締役伊藤義則(66)=同、取締役磯田諭(51)=札幌市西区=の両容疑者を逮捕し、15日、3人を送検した。 9件は指名競争入札や地域限定型の一般競争入札で、最も高い落札率は99.78%。契約額は495万円で、予定価格との差は1万1千円だった。