水道関連工事で業者に便宜を図った見返りに沖縄旅行の代金を受け取ったとして美唄市の元職員の男が逮捕された事件。男は持病による休暇の取得中に旅行へ行っていたことが新たにわかりました。 収賄の疑いで逮捕・送検されたのは美唄市の元職員本田強志容疑者です。 本田容疑者は去年までの3年間、市が発注した6つの水道関連工事を巡り、市内の業者に最低制限価格を漏らし、その見返りに沖縄旅行の代金などおよそ85万円を受け取った疑いが持たれています。 この事件を巡っては美唄の工事業者、サニー設備工業の社長・伊藤義則容疑者と取締役の磯田諭容疑者も贈賄の疑いで逮捕・送検されています。捜査関係者などによりますと、サニー設備工業は本田容疑者が価格を漏らした6件の工事のうち5件を落札し、工事予定価格はいずれも1千万円を超える高額なものだったということです。 さらに、美唄市への取材で新たな事実が判明しました。 大原麻潤記者) 「本田容疑者は持病のため業務を休んでいた期間に、沖縄旅行をしていたということです」。 上下水道課の課長補佐だった本田容疑者は持病を理由に1カ月ほど有給休暇をとっていた去年11月、4泊5日の沖縄旅行へ行っていたということです。その後、本田容疑者はことし3月に自主退職しています。 美唄市 桜井恒市長) 「市民の皆様の信頼を失墜させてしまったことを大変重く受け止めるとともに詳細が分かり次第対処していくとともに改めて市民の皆様にお詫びしたいと思います」。 警察は、3人の認否を明らかにしていません。