さいたま市のマンション前で14日夜、15歳の女子高校生が刃物で刺され死亡した事件。 警察は、15日午後、殺人の疑いで住居・職業不詳の谷内寛幸容疑者（24）を逮捕したと発表しました。 死亡したのは、マンションに住む高校1年生・手柄玲奈さん（15）です。 現場の様子について、息子から話を聞いたという男性は「何しろ（女子高校生は）うつぶせになって血まみれだとか言っていた」と話します。 2人の間に一体、何があったのでしょうか。 谷内容疑者は調べに対し、黙秘しているということです。 事件発生の知らせは14日午後8時過ぎ、「女性が男に殴られている」など、通行人などから寄せられたいくつもの110番通報でした。 殺人の疑いで逮捕されたのは、谷内寛幸容疑者（24）。 マンションのエントランス付近で、手柄さんを刃物で切り付けるなどして殺害した疑いが持たれています。 2人の間に一体、何があったのでしょうか。 手柄さんは外出先から1人で帰宅した際に襲われたとみられ、上半身を中心に、刃物で刺された傷が複数あったということです。 手柄さんと同じ小学校に通わせていたという母親は、手柄さんの印象について「すごく優しいお姉ちゃんで、面倒見がよくて。常に明るくて元気のいい子で、あいさつは会ったら必ずしてくれるお姉ちゃんでしたね」と話します。 現場に残る、いくつもの血痕。 それは、広範囲にわたっていました。 残った血の痕を鑑識が確認して、その先をたどっていく様子が見られました。 路上には、鑑識作業の跡とみられる数字が書かれた印も残されていました。 血痕は約1.5kmにわたって続き、最終地点は谷内容疑者の身柄が確保された交番。 事件後、現場から立ち去った谷内容疑者は、この交番付近で近くにいた男性に「110番してください」と頼み、駆け付けた警察官によって身柄を確保されました。 その際の様子を目撃した住民は「頭を抱えている感じだった、しゃがんで。別に暴れるとかそういう感じではなく、普通に落ち着いている感じ」と話します。 また、別の住民は「階段のところに座り込んでいて、ちょっと手が赤く見えましたね」「着てたシャツが血っぽかったかなという感じ」など、谷内容疑者の服や手に血が付いているのが見えたと話します。 警察の調べに黙秘しているという谷内容疑者。 警察は2人の面識や関係性について調べを進めています。