福島県内で成り済まし詐欺の被害が急増している。県警が今年1~3月末までに認知した成り済まし詐欺の件数は43件、被害額は2億7655万円で、前年同期に比べ25件、2億3186万円増えた。このうち警察官をかたった詐欺は約半数に当たる21件で、県警が注意を呼びかけている。 ■警察官かたる手口が半数 県警が15日の定例記者懇談会で示した。警察官をかたる詐欺では固定電話への着信が15件、携帯電話は6件あった。主な手口として、警察官をかたり「暴力団を捕まえたら、あなた名義の携帯電話、通帳が見つかった」「あなたも共犯者として疑われている。捜査に協力しなければ逮捕する」などと告げるという。 県内では長野県警の警察官を名乗る不審電話があり、同県警本部の代表番号が表示される事案も確認されている。全国的に、実在する警察署の電話番号を表示させ詐欺に誘導する手口が増加しているという。 今年1~3月末の交流サイト(SNS)型の投資詐欺とロマンス詐欺の被害は33件、3億7947万円で前年同期比15件、5128万円増加した。