高知大学は4月21日、無免許運転のひき逃げで有罪判決を受けた准教授と酒気帯び運転で摘発された医学部附属病院の看護師について、それぞれ解雇や停職の懲戒処分にしたと発表しました。 21日に高知大学の受田浩之学長が県庁で会見を開き、教員・職員の合わせて2人の懲戒処分を発表して陳謝しました。 このうち、懲戒解雇となったのは、人文社会科学部の肖紅燕(しょう・こうえん)准教授(63)です。肖准教授は去年10月23日、高知市朝倉甲の国道で無免許で車を運転し20代男性が運転するバイクと衝突。男性に大けがをさせたにも関わらずそのまま逃走しました。 肖准教授はその後逮捕され、今年2月に懲役1年6か月・執行猶予3年の判決を受けています。 大学は肖准教授について「自己の保身を優先したものできわめて悪質なもの」として21日付けで懲戒解雇としました。 また、酒気帯び運転で摘発された医学部付属病院に勤務する20代男性看護師を、21日付けで停職3か月の処分としました。 この男性看護師は、去年12月21日に職場の忘年会に参加し、高知市内の飲食店2軒で酒を飲んだ後、自分の車を運転。帰宅する途中、交差点で信号停止した際に眠り、通報を受けた警察に酒気帯び運転で摘発されました。男性看護師は、今年3月に罰金30万円と運転免許停止90日間の処分を受けています。 高知大学は「信頼回復に向けて、コンプライアンスの強化と再発防止に取り組む」としています。