福岡県警本部の電話番号を“偽装” 警察や検事名乗る男に「このままだと逮捕される」と脅され50歳代の女性が1,600万円被害

青森警察署によりますと、ことし3月下旬頃、青森県内に居住する50歳代の女性の携帯電話にドコモの社員を名乗る男から電話があり、 ・あなたの名義で登録されている電話番号が不正に使われている。 ・警察から無関係証明書を発行してもらわなければ今の携帯電話が使えなくなってしまう。 などと言われ、福岡県警察本部特捜部のバンドウを名乗る男に電話が代わり、 ・いろいろと調べていくうちにあなたが詐欺に加担している容疑がかけられている。 ・容疑を晴らすために検事に優先調査をしてもらう必要がある。 と言われ、女性は身に覚えがなかったがバンドウが使用する+1811以降の番号が福岡県警察本部の電話番号と同じであったため本物の警察官と信じました。 更に電話で、福岡県検察庁の検事のオキタを名乗る男やバンドウから ・優先調査の費用として450万円支払ってください。 ・お金は後から返します。 と言われ、女性は3月27日及び28日、県内金融機関のATMから2回にわたり現金合計450万円をバンドウに指示された大手金融機関の個人名義口座に振り込むと、更にバンドウやオキタから ・逮捕した人があなたの通帳やキャッシュカードを持っていた。 ・このままだと逮捕される。 ・保釈金を払えば拘留されません。 と言われ、4月4日から4月7日の間、県内金融機関のATMから5回にわたり、現金合計1153万円をバンドウから指定された大手金融機関の個人名義ロ座に振り込みました。 その後、被害者が福岡県警察本部に電話して確認した結果、バンドウという警察官は在籍しないと言われたことから、詐欺の被害に気がついたということです。 被害金額はあわせて現金1,603万円です。 警察は警察官や検事をかたり、「犯罪に加担した」、「逮捕される」「共犯者の可能性がある」などと申し向け、金品などを要求するのは詐欺だとして注意を呼びかけています。

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