「2時間後に電話が使えなくなる」私の周りでも、こうした電話がかかってきたという声を耳にします。もちろんこれは詐欺の電話で、最終的には警察官を名乗る男が「捜査」と称して個人情報や金銭を要求してきます。福島県警が公開した音声データからは、詐欺を働く側の巧妙な話術が見えてきました。 「電話が使えなくなる」。2025年2月、自動音声でそんな電話がかかってきた県内の40代男性は、指示通り通信事業者を名乗る男とやりとりを始め、名前や生年月日を伝えたといいます。 「不正契約されている」「犯罪性がある」不安をあおるような言葉でまくしたてると、今度は「福岡県警」と名乗る男が電話口に現れます。 福岡には行けないという男性に男が提案したのは、SNSアプリ「LINE」を使ったビデオ通話でした。 男性は、男から行動歴を逐一報告するよう求められたことから不審に思い、警察に相談したことで詐欺の被害は免れたといいます。