2日前に新大阪周辺でSUVレンタル 殺人未遂容疑の東京の28歳男、実行場所物色か

大阪市西成区の小学校沿いの路上で小学生7人が車ではねられて重軽傷を負った事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された無職、矢沢勇希容疑者(28)=東京都東村山市=が事件2日前にレンタカー店で大型のスポーツ用多目的車(SUV)を借りていたことが2日、捜査関係者への取材で分かった。 捜査関係者によると、矢沢容疑者は4月29日にJR新大阪駅(大阪市淀川区)近くのレンタカー店で、容疑者名義でSUVを借りていた。大阪にやってきた日時や到着後の行動は分かっていないが、大阪府警は1日昼過ぎに事件を起こすまで無差別殺人を企てる場所を物色していた可能性があるとみて、詳しい足取りを調べている。 矢沢容疑者は容疑を認め、「全てが嫌になり、数人の小学生をひき殺そうとした」と供述。捜査関係者によると、現場ではブレーキ痕が確認できなかったという。また、当初負傷した小学生7人のうち重傷は小学2年の女児(7)だけでほかは軽傷とみられていたが、2年の男児(8)も腕の骨を折っていたことが判明。重傷者は2人となった。 逮捕容疑は1日午後1時35分ごろ、大阪市西成区千本中の市立千本小学校沿いの市道で、殺意を持って下校中の小学2~3年の児童7人をSUVではね、重軽傷を負わせたとしている。 府警などによると、7人は学校の正門から出てきたばかりで、学校の塀に沿うように設けられた道路端の「グリーンベルト」を歩いていたところをはねられた。当時は7人のほかにも複数の児童が固まって下校していたという。

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