直方市発注の工事をめぐる汚職事件で逮捕された市職員の男が業者側に見積額の上乗せを助言していたことがわかりました。 収賄の疑いで逮捕された直方市・建設管理課の森健悟容疑者(43)は市発注の工事業者選定をめぐり、工事会社に便宜をはかった謝礼などとして電動工具など10数点、あわせて25万円相当を受け取った疑いが持たれています。 捜査関係者によりますと森容疑者は、工事会社が提示した見積額が自身の積算した額よりも低かった際、「見積額をもう少し上げてもいい」などと助言していたということです。 助言は複数回行われていたとみられ、警察は工事会社側に利益を与える不正行為にあたる可能性があるとみて、収賄罪よりも刑罰が重い加重収賄の疑いも視野に捜査しています。