管内で警察官をかたる人物に現金をだまし取られる被害が相次いでいることを受け、八戸警察署(鎌田行剛署長)は2日、八戸市のショッピングセンター「ピアドゥ」で広報啓発活動を実施した。 同署によると、今年1月~4月の特殊詐欺の認知件数は9件(前年同期は0件)。うち5件が、交流サイト(SNS)やLINE(ライン)のビデオ通話で偽の警察手帳や逮捕状を提示するなどして、警察官になりすます手口だった。被害者の年齢層も30代~70代と幅広いという。 この日は、署員がフードコート棟の南側入り口付近で「ニセモノ警察官に騙(だま)されるな!」と書かれたチラシなど約250部を来店客に配布。「警察官はラインを使いません」「詐欺に注意してください」と警戒を呼びかけた。 同署の小野博木刑事生活安全官は「警察官がラインやSNSを使って現金を要求することは絶対にない。相手が警察官を名乗っても信用せず、すぐに警察に相談してほしい」と注意を促した。