福岡県糸島市に住む飲食店経営の女性(76)が警察官をかたる男らから「あなたが現金をだまし取られた事件の犯人を捕まえた。捜査に協力してほしい。被害の再現をします」などと嘘の電話を受け、計1200万円をだまし取られるニセ電話詐欺事件が発生しました。 女性は1か月前にも計2400万円をだまし取られています。 4月29日午前9時ごろ、糸島市内に住む飲食店経営の女性(76)宅の固定電話に糸島警察署の警察官をかたる男と振り込め詐欺の捜査をする警察官をかたる男から電話があり、女性に「以前、あなたが現金をだまし取られた事件の犯人を捕まえています」などと伝えました。 男らはさらに「捜査に協力してほしい、被害を再現します。こちらが指定する口座に現金を振り込んでください」などと要求。 女性は5月2日まで6回にわたり、男らから指定された口座に200万円ずつ、合計1200万円を振り込んだということです。 女性はその後、男らから連絡を受ける予定でしたが、時間になっても連絡がなかったため警察に相談し、被害が発覚したということです。 女性は3月31日から4月6日にかけても通信会社の社員や大阪府警の警察官を名乗る人物らから計2600万円をだまし取られ、警察に被害を届け出ていました。 警察は「『逮捕状』『犯人を逮捕したら』『資金調査』などのワードが出たら、電話を速切断してほしい」と注意を呼びかけています。