窃盗事件のほとんどが住人死亡の火災現場 警視庁捜査一課・火災捜査専門の警部の男(51) 死亡火災現場から現金盗んだ疑いで逮捕

火災現場から現金を繰り返し盗んでいたとみられる警視庁の火災専門の捜査員が逮捕された事件。窃盗事件のほとんどが被害者が死亡した火災の現場でした。また、事件発覚のきっかけとなった通報内容が新たに分かりました。 去年11月、東京・文京区の火災現場。出火原因などを調べているのは、警視庁捜査一課・火災捜査専門の警部・政野亮二容疑者(51)です。火災現場から現金を盗んだとして、きのう逮捕されました。 政野容疑者 「お金がいくらあっても将来のことを考えると不安になった」 政野容疑者は今年1月、江東区の火災現場から1000円を盗んだほか、2022年10月には渋谷区のアパートの火災現場から100万円の札束3つをスボンのポケットに入れて盗んだ疑いがもたれています。いずれも住人が死亡した火災現場でした。 通常、火災現場の捜査には20人から30人ほどが関わっていますが。 政野容疑者 「他の捜査員などの目を盗んで犯行に及んだ」 また、捜査関係者への取材で、警視庁が事件を把握したきっかけが「火災現場で男が現金1000円をポケットに入れるのを見た」という匿名通報だったことが分かりました。 政野容疑者はおよそ10件の火災現場で窃盗を繰り返し、総額900万円以上の現金を盗んだとみられます。そのうち1件の火災以外、残るすべてが死亡火災の現場だったといいます。 政野容疑者は、火災捜査の卓越した技能を継承する「技能指導官」。警視庁内には衝撃が走りました。 警視庁幹部 「いつもニコニコしていて良いやつだったので、そんな事は無いだろうと思っていたが…」 警視庁は余罪を調べています。

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