性的暴行の罪に問われている大阪地検の元トップが記した「口止め」の書面。被害を訴える女性検事が公開しました。 (公開された文書)「今回の事件であなたに取り返しのつかない被害を与えたことを心から謝罪します」 これは元大阪地検検事正・北川健太郎被告(65)が、2018年に性的暴行を加えたとされる部下の女性検事に、逮捕前に送った直筆の文書です。 女性検事は当時、酒に酔って抵抗できない状態だったとされています。5月21日、女性検事が公開した文書には、こんな言葉も… (公開された文書)「今回の事件が公になった場合、私は絶対に生きてゆくことはできず自死するほかないと考えている」 自らの死などを持ち出し、“口止め”を頼んでいました。さらに… (被害を訴える女性検事) 「『大地検の検事正による大スキャンダルであり、検察に対しても強烈な批判がある。大阪地検は組織として立ち行かなくなる。あなたも属する大阪地検のためにも』と脅迫・口止めされました」 北川被告は去年10月の初公判で起訴内容を認めていましたが、一転、「同意があった」などとして無罪を主張しています。第2回公判の日程はまだ決まっていません。