同居する母親に暴行を加え死亡させたとして、兵庫県警捜査1課と美方署は、傷害致死の疑いで、兵庫県香美町香住区に住む漁師の男(34)=傷害罪で起訴=を近く逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。 捜査関係者によると、男は8月上旬、自宅で60代の母親の頭部などに暴行を加えて死亡させた疑いが持たれている。母親は意識不明の状態で家族に発見され、その後死亡が確認されたという。 県警は、自宅内や遺体の状況などから、何者かに暴行された疑いがあるとみて捜査を開始。捜査関係者によると、遺体の鑑定結果や男の説明などから、男が関与した疑いが強いと判断したという。 男は、同居する弟を殴るなどした疑いで県警に逮捕され、8月下旬に神戸地検豊岡支部が傷害罪で起訴していた。 起訴状によると、男は6月11日ごろ、弟の頭部をゴルフクラブのヘッド部で殴るなどして全治約9日間の軽傷を負わせたとされる。