浮かぶ闇バイトの実態 受け子の高校生「抜けられなかった」供述 SNS応募/脅され実行役に/抜けられず 静岡で4回目逮捕

特殊詐欺グループの受け子や出し子となってキャッシュカードをすり替えて盗む犯行を県内外で繰り返していたとして静岡南署などが高校生の少年(16)=福島県会津若松市=を逮捕した事件で、少年が「SNSでバイトに応募し、詐欺グループから抜けられなくなった」と供述していることが23日までに分かった。「闇バイト」を通じて詐欺グループの実行役となり、何者かに脅されながら指示を受けていたという。同署は同日、少年を別の窃盗容疑で再逮捕した。逮捕は4回目。 同署などによると、少年はお金を稼ごうと、SNSで「バイト」「即日」「面接なし」などのキーワードで検索し、応募。身分確認を求められて身分証の写真を送ったり、写真と実際の顔が一致しているか確認するとの名目でビデオ通話に応じたりした。少年は業務内容が詐欺の受け子や出し子だと気付き、「やりたくない」と伝えると相手の態度が一変した。「家に行く。家族がどうなるか分かっているのか」などと脅されていたという。 再逮捕容疑は8月7日午後2時ごろ、何者かと共謀し、横浜市の70代無職女性宅に警察官や家電量販店店員をかたり、「詐欺の被害に遭っているキャッシュカードを凍結しなければならない」とうその電話を複数回かけた後、銀行協会職員を装った少年が女性宅を訪れて、キャッシュカード2枚が入った封筒をすり替えて盗んだ上、コンビニのATMで現金150万円を引き出した疑い。

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