「母がだましてる」 息子が気付き詐欺容疑発覚 78歳女を逮捕

「金利が得られる」などと言った上で現金300万円をだまし取ったとして、福岡県警筑紫野署は27日、佐賀県基山町の無職の女(78)を詐欺容疑で逮捕し、発表した。50代の息子が犯行に気づき被害女性に伝えたことで事件が発覚したという。 署によると、女は2022年6月下旬、元パート仲間の福岡県筑紫野市の女性(83)に、実在しない会社経営者に渡す名目で現金の工面を依頼。7月3日ごろ、女性宅で現金300万円をだまし取った疑いがある。この経営者に預ければ「多くの金利が得られる」と以前から女性に話をしていたという。 この女性と一緒に働いていた約20年前から現金をだまし取っていた旨の説明をしており、被害額がさらに膨らむ可能性もあるという。 事件は女性が23年7月、青山容疑者の50代の息子から「母があなたをだましている」と伝えられたことで発覚。息子は女から借金を頼まれ理由を追及したことがあり、その際、現金をだまし取った人に払う金利のためだと犯行を打ち明けられたという。 署は、押収したメモなどから、現時点でこの女性を含め計22人から総額約2億580万円が女に渡ったとみており、経緯を詳しく調べている。(根元紀理子)

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