川崎市の住宅から女性の遺体が見つかった事件で、死体遺棄の罪などで逮捕・起訴された元交際相手の男について、県警はストーカー規制法違反の疑いで再逮捕しました。 この事件は先月30日、川崎市川崎区の住宅の床下収納から、ボストンバッグに入った岡崎彩咲陽さんの遺体が見つかり、元交際相手の白井秀征容疑者27歳が死体遺棄などの罪で起訴されたものです。 県警は28日、去年12月に4回にわたって岡崎さんの自宅や勤務先の周辺をうろつくなどのつきまとい行為を繰り返し行ったとして白井被告をストーカー規制法違反の疑いで再逮捕しました。 岡崎さんは去年12月から行方不明になるまでの間で白井被告からのつきまとい行為の被害を訴えていました。 捜査関係者によりますと岡崎さんが行方不明になった後の複数の任意聴取で、白井被告はストーカー行為を認めていたということですが調べに対し、「黙秘します」と話をしているということです。 県警は岡崎さんが死亡したいきさつについても詳しく調べています。 この事件を受け28日の定例会見で県警の和田薫本部長は「去年6月以降、被害者やそのご家族から相談を受けていたにも関わらず結果としてこのような重大な事案となったことを重く受け止める」「県警における一連の対応についてご指摘やご批判をいただいており、県警として真摯に受け止めている」「事案の全容解明に向けて捜査を尽くしていきたい」などと話しました。 県警は今月9日、逮捕までの一連の対応について検証するチームを編成していて、これについては「捜査状況を踏まえつつできるだけ速やかに結果を取りまとめ公表したい」としています。