県警は去年の薬物事案の検挙件数を発表しました。1年間で100件を超え、特に大麻については20代以下が最も多く、若年層への広がりが懸念されています。 県警は28日の定例会見で来月からの薬物乱用防止強化期間を前に薬物事案の検挙状況を発表しました。 去年1年間の覚せい剤や大麻などの薬物で検挙した件数は前の年より25件多い105件で、大麻の検挙に関しては20代以下が最多で去年1年間が全体のおよそ7割、今年1月からの3カ月間ではおよそ9割を占めています。 【県警 刑事部 是枝 進 参事官】 「大麻はですね他の薬物よりも安全であるとか害がないとか誤った情報を鵜呑みにして軽い気持ちで大麻に手を出すことは大変危険です。誘われてもきっぱり断る。断りにくい場合はとにかくその場から離れる」 また今年4月までの警察官をかたってお金をだましとるなどの特殊詐欺の被害件数が前の年の同じ時期よりおよそ3倍増えている現状に、県警も危機感を強めています。 【県警 生活安全部 上村 国彦 部長】 「警察官をかたるものから電話があり、金銭の要求があった場合、それは詐欺ですので絶対に応じないでください」 なお現職警察官の逮捕など不祥事が相次ぎ去年8月に発表した再発防止対策について、1年となる今年8月ごろを1つの区切りとして、再発防止対策の効果や浸透度を検証する方針を示しました。