点検を装って住宅の屋根を損壊した上、補修が必要だとうそを言い工事代金を詐取したとして、福岡県警は2日、北九州市小倉北区鍛冶町2、住宅リフォーム会社社長、西銘祐二容疑者(29)ら3人を建造物損壊と詐欺、特定商取引法違反(不実の告知)の容疑で逮捕した。逮捕されたのはその他、飯塚市西町、自称建築作業員、喜久川圭(29)と、北九州市若松区童子丸1、リフォーム業、兼城一樹(30)の2容疑者。 逮捕容疑は共謀して2024年6月8~14日、同八幡東区の女性(65)宅の屋根瓦を故意に損壊した上、「前の事業者がずさんな工事をして屋根が壊れている。工事が必要」などとうそを言い、工事代金計75万円を詐取したとしている。県警は3人の認否を明らかにしていない。 県警生活経済課によると、3人は24年2~11月、「煌(きらめき)リフォーム」という屋号で、屋根瓦の修繕や給湯器の取り換えをしており、少なくとも延べ契約57件、約5800万円の売り上げを得ていたとみられる。 24年7月に複数の住民から「リフォーム工事を依頼したことがない業者から突然訪問を受けた」と戸畑署に相談があり発覚した。押収資料などから屋根を人為的に損壊した疑いが浮上した。 県警は、「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」が関与している可能性もあるとみている。【金将来】