警察官をかたる男から、SNSのビデオ通話で警察手帳のようなものをみせられ「あなたに対する逮捕状が出ている」「全てのお金を調査する必要がある」などとするウソの話で、福岡市の75歳の女性が1800万円あまりをだましとられました。 警察によりますと、ことし6月、福岡市南区の75歳の女性の家の固定電話に、自動音声ガイダンスで「利用中の電話回線が、2時間後に利用停止となります」とウソの電話がありました。 その後、オペレーターにつながり折り返すと、NTTの社員をかたる男から「あなた名義で携帯電話が契約されている」と言われました。 さらに北海道警豊平警察署の警察官をかたる男が電話に出て「あなたにマネーロンダリングの疑いがかかっている。豊平警察署に出頭してください」と言われました。 行けないと伝えると「SNSを使って在宅で捜査を続ける」としてSNSのビデオ通話で、警察手帳のようなものを見せられ「無実を証明するには検事にお願いして、優先捜査権を使って捜査してもらうしかない。守秘義務があるので守ってください。毎日、定時連絡をするように」と指示されました。 その後、「あなたに対する逮捕状が出ている。全てのお金を調査する必要がある」と言われ、女性は現金のほか、株や保険を解約し、指定された口座に3回にわたり合わせて1835万円を振り込み、だましとられました。 その後、男らと連絡がつかなくなったことから警察に相談しました。