アルピーヌF1は先日、オリバー・オークス代表が急遽辞任。その後任はまだ決まっていないが、現在チームを指揮しているフラビオ・ブリアトーレが見通しを語った。 前代表のオークスは2024年夏にチーム代表に就任したばかりだったが、5月6日にアルピーヌの代表職から急遽辞任したことが発表。その直後には彼の弟ウィリアムがイギリスで逮捕され、犯罪収益の譲渡容疑で起訴されるという事態も発生した。 なおオークスの辞任は後に「個人的な理由」であり、噂されていたようなブリアトーレとの不仲が原因ではないと釈明があった。 アルピーヌはチーム代表の急な辞任に対し、ひとまずブリアトーレが暫定的にその任を引き継ぐこととなった。なおブリアトーレは実際にはチーム代表になってはおらず、レーシングディレクターのデイブ・グリーンウッドが書面上の代表となっている。 ブリアトーレに与えられている地位は、あくまでもアルピーヌの親会社であるルノーのルカ・デ・メオCEOに与えられたエグゼクティブアドバイザーのままだ。とはいえ、彼がアルピーヌの実質的な指揮を採っていることに変わりはなく、F1スペインGPの”チーム代表”会見にもブリアトーレが出席している。 ブリアトーレは現在チーム代表となる後任を探している最中だと語っており、そのために時間がかかると認めた。 「(後任を)探しているところだ」とブリアトーレは言う。 「今のところ、何も変わっていない。」 「オリー(オークス)のことは残念に思っている。率直に言って我々はとても良い関係を築いていたからだ。彼は優れたチーム代表だった。彼が辞任したのは、個人的な理由によるものだというのは皆が知るところだ」 「我々は後任を探している。間違った選択をすることは望んでいないし、しばらく時間がかかることは覚悟している。しかし新たなチーム代表が決まれば、その瞬間に皆さんにお伝えする」 チーム代表の後任に求める資質についての見解も求められたが、その際にはレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表から給料が「安い」という揶揄も入りつつ、ブリアトーレはこう答えた。 「こういった仕事をできる人材はたくさんいる。だが我々の求めているのは、優秀であり、理解力がありそしてこのチームの一員になりたいと思っている人だ」 「アルピーヌとの新たな挑戦の一員に加わりたいと思っている人材がすでに何人かいる。すぐに決断する」 後任探しに時間がかかるかもしれないといった口で、今後はすぐに決断すると語ったブリアトーレ。しかし、これは意図的なモノかもしれない。今季第7戦からジャック・ドゥーハンの後任に起用されたフランコ・コラピントも、当初5戦限定とされていたところを、ブリアトーレはすぐに矛盾した発言をしていた前例もある。