インターネットサイトで「象牙」を「マンモスの牙」と偽って販売したなどとして、象牙販売会社の元社長らが警視庁に逮捕されたことがわかりました。 不正競争防止法違反などの疑いで逮捕されたのは、埼玉県草加市の象牙製品販売店「醍醐象牙店」の元社長・醍醐信昌容疑者(58)ら男女4人です。 醍醐容疑者らは2022年~2023年ごろの間、インターネットサイトで「象牙」を象牙製品であることを表示せず、「マンモスの牙」「象牙風」などと偽り、販売した疑いなどがもたれています。 捜査関係者によりますと、警視庁に「象牙が出品されている」という情報提供があり、事件が発覚したということです。 象牙はワシントン条約で国際的な取引が禁止されていて、日本国内で売買するには環境省への登録が必要です。 醍醐容疑者の会社は象牙製品を取り扱う登録事業者でしたが、法律で定められた「管理表」を作成していなかったということです。 関係者によりますと、このインターネットサイトでは象牙の取引が自主的に禁止されているため、醍醐容疑者らは販売が規制されていない「マンモスの牙」などと偽って、違法な販売を繰り返していたとみられています。 警視庁は、法人としての「醍醐象牙店」も不正競争防止法違反と種の保存法違反の疑いで書類送検しました。 警視庁は詳しい販売ルートなどを調べる方針です。