トクリュウグループが数十人規模で集まり、大阪・ミナミの宗右衛門町で襲撃を企てたか。愛知県内を中心に活動する匿名・流動型犯罪グループ「ブラックアウト」のメンバーとみられる男3人が逮捕されました。 凶器準備集合の疑いで逮捕されたのは、名古屋市緑区の職業不詳・植木翔大容疑者(21)と愛知県半田市の職業不詳・石川グスターボ容疑者(20)、名古屋市に住む職業不詳の男(18)の計3人です。 警察によりますと、3人は4月28日の深夜、大阪ミナミの宗右衛門町に駐車中の車内で、花火様のもの、竹刀、木製バット、金属バット、斧、バール、金槌、金属製パイプ、スタンガン、催涙スプレー、模造刀、木刀などの凶器を準備して集まった疑いが持たれています。 警察によりますと、3人は愛知県内を中心に活動する匿名・流動型犯罪グループ、いわゆる“トクリュウ”の「ブラックアウト」のメンバーとみられ、他にもメンバー数十人が集まって、大阪府内で活動する別のトクリュウグループを襲撃しようとしていたとみられています。 植木容疑者は逮捕前、警察の職務質問に対し「SNSで『大阪に喧嘩しに行く』という投稿を見た。『手が足りないので車を出してほしい』と頼まれた」と話し、石川容疑者は「大阪のグループと名古屋のブラックアウトのメンバーの抗争を見に来るために大阪に来た」と話していたということです。 「ブラックアウト」を巡っては、今回の事件と同じ大阪府内の別のトクリュウグループの関係者がいたとみられる大阪府東大阪市のマンションに、特殊警棒のような物を準備して集まり侵入したとして、グループのリーダーとみられるフィリピン国籍のタキワキ・マサキ・ラサイ容疑者(21)らがすでに逮捕されてます。 警察は3人の認否を明らかにしていませんが、グループ間の抗争の可能性があるとみて調べを進めています。