奈良署は11日、奈良県天理市指柳町の天理大ラグビー部の寮で大麻を所持したとして、麻薬取締法違反(所持)の疑いで天理大生の島田郁容疑者(20)を現行犯逮捕した。また、大麻を譲り受けたとして、同法違反(譲り受け)の疑いで、同じ寮に住む同大学の弘田士道容疑者(20)を逮捕した。いずれも天理大ラグビー部員で、容疑を認めている。 今回の事案を受け、天理大ラグビー部は11日から活動を自粛。期間は定めておらず、現時点で無期限となっているという。大学内では対策本部を設置。捜査当局に全面協力するとともに、対策本部としても事実確認などを進めていっている。 天理大ラグビー部は関西屈指の強豪で、20年度の全国大学選手権で初優勝。昨年度は4季ぶりに関西リーグを制覇した。今月1日には創部100周年記念試合として天理親里ラグビー場で早大と対戦し、36―35で勝利した。 今月15日には関西大学春季トーナメントの関学大戦を控えているが、天理大広報課の担当者は「活動を自粛しているので、試合に関しても辞退する方向になるかと思います」と話した。