盗んだゴミネットに愛称を着けていたという男、一体その目的は何だったのでしょうか。 金沢市内のゴミ集積場に置かれているゴミネットを盗んだとして、金沢市の無職の男が窃盗の疑いで逮捕されました。 記者リポート 「金沢市諸江町に来ています。こちらではこの地点を含め複数箇所にわたり、このようなゴミネットの盗難が相次いでいたということです」 住民 「考えられない。ゴミの汚いのを持って帰っても何に使うんかな」 金沢東警察署内に大量に並べられているのは、ゴミ集積場でカラス除けなどに使われるゴミネット。 1月末に、金沢市内の路上でゴミネット1枚、およそ3000円相当を盗んだとして、金沢市諸江町中丁に住むの無職の男(64)が、3日、逮捕されました。 ■男の自宅からゴミネット45枚、折り畳み式のかごなど押収 警察によりますと、男の自宅からはゴミネット45枚の他、折り畳み式のかごなどが押収されました。 さらに不可解なのは、男がゴミネットについているタグに、日本人と思われる名前をフルネームで書きこみ、愛称をつけていたということです。 ■被害防止策をとっても盗難が続いていた 盗難被害に遭った町の町会長を当時務めていた中村修さんはこう振り返ります。 諸江町中丁・中村修 前町会長 「ここだけでも約4・5回ある。実際に盗まれたのは12枚くらい。朝の9時にゴミの回収が来てその後によくなくなっているケースがあった」 町内で被害防止策を講じたものの、ゴミネットの盗難はその後も続いたということです。 ■盗難防止に自転車用のカギもかけていたが、それでも盗られる 諸江町中丁・中村修前町会長 「自転車のカギを盗難防止用にここにかけていた。それでも盗られる。実際に切られていた」 ■男「ゴミネットを自分のものにしたかった」警察は余罪捜査 男の逮捕を受けて、中村さんは安堵の表情を浮かべます。 中村修 前・町会長 「こういう汚いものを盗っていく人はよほどの変質者としか思えない刃物で(カギを)切っていたからそういう危険物をもっていたこともあるから容疑者が捕まったことはほっとしている」