警視庁の警察官を名乗る男からビデオ通話でニセの逮捕状などを見せられ、愛媛県松山市の20代の男性が捜査を口実に現金40万円をだまし取られました。警察は被害届を20日に受け、特殊詐欺事件として捜査しています。 被害にあったのは松山市内に住む飲食店店員の男性(20代)です。 警察によりますと、男性は6月14日に警視庁の警察官を名乗る男から電話があり、「口座がマネーロンダリングに使われている」とウソを言われました。 このあとSNSのビデオ通話でニセの警察手帳や逮捕状などが示され、「身の潔白の証明」を口実に口座の現金の振り込みを要求されて、ATMから指定された口座に現金40万円を振り込みだまし取られました。 着信は国際電話で、末尾は警察で良く使われる「0110」の番号だったということです。 男性は相手からの折り返しの電話がないことから不安になって知人に相談。詐欺の被害を指摘され警察に相談しました。 警察は特殊詐欺事件として捜査していて、警察がビデオ通話で警察手帳や逮捕状を見せたりすることはないと注意を呼びかけています。