芸能人やスポーツ選手など、様々な人物がオンラインカジノを利用して書類送検・逮捕されているが、警察はどのように察知・摘発しているのか? テレビ朝日社会部 岡部蒼人記者に聞いた。 岡部記者は「捜査のきっかけは大きく分けて2つある」と説明する。 「1つ目は会社や団体からの相談だ。内部での聞き取り調査で関与が認められたことを受けて会社や団体が警視庁に相談する。2つ目は、他の事件の犯罪収益に関する捜査でオンラインカジノの関与が浮上するケースだ。例えば、オンラインカジノサイトとユーザーを仲介する決済代行業者が警察により摘発されるとする。そうなると、決済代行業者には取引に利用した銀行口座の情報が全て残っているため、それが捜査開始のきっかけとなる」 著名人の検挙が目立つようだが、これは世間への影響力を考慮してのことなのか? 岡部記者は「警察庁の発表によると、国内におけるオンラインカジノサイトの利用経験者数は推計337万人と言われている。摘発者数が直近1年で倍増しているなど、警察自体も取り締まりを強化している中で摘発・逮捕される人の中に著名人も含まれているということだろう」と述べた。 さらに岡部記者はオンラインカジノが“流行”してしまった要因について「コロナ禍で自宅にいる時間が増えたことで、若者を中心にオンラインカジノに熱中してしまう人が爆発的に増えたと言われている。オンラインカジノはいつでもどこでもできてしまうので、自宅で夜中まで熱中してしまうなどのケースがあるとみられている」と説明。さらに、今問題視されていることとして、「オンラインカジノが闇バイトなどの犯罪の入り口になっている」を挙げ、これが取り締まり強化の一因になっていると明かした。