常習賭博容疑で逮捕されたフジテレビ社員は「港ファミリー」「懲戒処分された元編成幹部の〝弟分〟」

フジテレビのバラエティー番組担当でエース格とされたバラエティ制作部企画担当部長・鈴木善貴容疑者(44)がオンラインカジノを常習的に利用したとして、警視庁に23日、常習賭博の疑いで逮捕された。同容疑者は捜査当局にマークされ、検挙情報は今月に入ってフジ社内外で拡散されていたという。いったいどんな人物かというと――。 鈴木容疑者は2023年1月から放送開始された「ぽかぽか」で制作統括を務め、演出を手掛けている。「ネプリーグ」など多くの人気バラエティー番組を手掛け、社内評価は高かった。 逮捕容疑は昨年9月~今年5月、国内からオンラインカジノサイトにアクセスし、バカラ賭博などを繰り返した疑い。この間にツッコんだ額は約1億円と巨額で、収支はマイナス2400万円という。オンラインカジノへの関与が発覚してフジから懲戒処分を受けた後も継続。警視庁の調べに「ギャンブル好きで5年ほど前、職場の先輩に誘われて始めた。オンラインカジノは大丈夫(グレー)との認識だった。会社(フジ)をナメていた。バレないだろうとの気持ちがあった」とし、自身を「ギャンブル依存症と認識している」と供述している。 スポーツ選手のオンラインカジノへの関与では書類送検でとどまっているが、鈴木容疑者は賭け額やその頻度に常習性があり、フジからの懲戒処分後も継続した悪質性があるなどしたとして身柄の拘束に至ったとされる。 フジはこの日、「当社社員が逮捕されたことを重く受け止めております。今後も警察の捜査に全面的に協力するとともに、再発防止に向け取り組んでまいります」と謝罪コメントを発表した。 フジ社員の話。 「鈴木さんは捜査当局に行確(行動確認)され、(フジへの)出社時刻も割り出されていました。先週も週5日の全日で『ぽかぽか』の演出を担当。いつもと変わらぬ様子だったと聞いています。ただ、検挙情報は今月に入って(フジ)社内外で拡散。捜査当局の手が迫っていることは一部で知られていました」 そんな鈴木容疑者とはどんな人物なのか。 関係者によると、中居正広氏の女性トラブルに端を発した一連の問題で、フジ社長を辞任した港浩一氏(73)から寵愛された、〝港ファミリー〟の一人だったという。 「鈴木容疑者はずっとバラエティー畑。『ぽかぽか』は23年に社長に就任した港さんが肝煎りでスタートさせた番組で、その港社長が『善貴! お前に任せた!』と直々に辞令を出したほど信頼が厚かった。さらに、港さんに信頼され、中居さんの問題で懲戒処分された元編成幹部の〝弟分〟のような存在でもあった」(フジ関係者) フジは今月11日に「ぽかぽか」水曜進行担当の山本賢太アナウンサー(27)が過去にオンラインカジノを利用していたと発表したばかりだった。 フジを巡っては、25日に親会社フジ・メディア・ホールディングスが定時株主総会を都内で開く。いったいどうなるのだろうか。

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