大阪の地面師事件で53歳会社役員起訴 14億円超をだまし取った罪

大阪・ミナミ(大阪市中央区)を舞台に、地面師とみられるグループに不動産の買い手側が計14億円超をだまし取られたとされる事件で、大阪地検は25日、大阪府警が詐欺容疑で逮捕していた会社役員の福田裕(ひろし)容疑者(53)=大阪府東大阪市=を詐欺罪で起訴し、発表した。認否は明らかにしていない。 起訴状などによると、福田容疑者は他の人物らと共謀して昨年2~3月、大阪市中央区の不動産会社の新任の代表者になりすまし、同社がミナミで所有するビル3棟などの売買契約を別の不動産会社2社と結び、代金として計約14億5千万円をだまし取ったとされる。 府警は福田容疑者と共謀したとして、住居不定・無職の粂陵平容疑者(24)も6月22日に詐欺容疑で逮捕している。5月に逮捕するなどした60代と70代の女2人も同じ地面師グループのメンバーとみて実態解明を進めている。(小島弘之)

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