非合法の風俗街だった尼崎市の旧「かんなみ新地」(同市神田南通3)の跡地を売買できるともちかけて現金6千万円をだまし取ったとして、兵庫県警捜査2課と尼崎南署は26日、詐欺の疑いで、尼崎市内の会社役員の男(50)を再逮捕した。 再逮捕容疑は2023年7月11日、県外に住む会社経営の男性(51)に対し、6千万円を払えば、旧かんなみ新地の土地建物の名義を男性に変更した上で尼崎市に売却し、報酬として1億1千万円を受け取れるとうそを言い、同15日までの間に計6千万円を受け取った疑い。 同署によると、男は容疑を否認している。同容疑者は当時、実際に旧かんなみ新地の土地を所有していた。他の土地と合わせて尼崎市に売却するための代金として持ちかけたという。 男は今年6月4日、同様の手口で神戸市の女性(77)に旧かんなみ新地跡地の転売を持ちかけ、尼崎市名義とした文書を偽造したとして、有印公文書偽造・同行使の疑いで逮捕されていた。