全国各地で、警察官を名乗って現金をだまし取る「ニセ警察詐欺」が急増している。 自宅の固定電話や携帯電話に、「あなたの口座が犯罪に使われている」「携帯電話が不正に契約された」などと連絡し、「資産を保護する」「口座を調査する」などと称して金銭を要求する手口が後を絶たない。犯人は電話のほか、SNSやビデオ通話に誘導するケースも多く、警察庁は注意を呼びかけている。 2025年5月時点でのニセ警察詐欺の認知件数は3816件、被害総額は316.1億円にのぼる。これは「捜査名目」を装った特殊詐欺として統計がとられている。 そこで本記事では、警察庁が公開した事例をもとに、ニセ警察詐欺の被害に遭わないための「やってはいけないこと」や、スマートフォンを活用した対策方法を整理して紹介する。