<独自>犯罪収益で日本の物件購入し売却 2億円以上利益か 男らをマネロン疑いで再逮捕

日本人を主なターゲットにした交流サイト(SNS)型投資詐欺の詐取金約500億円がマネーロンダリング(資金洗浄)されていた事件で、警視庁などの合同捜査本部が逮捕した男が、不正に得た犯罪収益で日本の不動産を購入して中国人らに売却し、2億円以上の利益を得ていたことが2日、捜査関係者への取材でわかった。 男は林明旺被告(38)=組織犯罪処罰法違反罪で公判中。捜査関係者によると、林被告は経営する不動産会社で、犯罪収益を元手に購入した老人ホームや工場など数軒を売却し、利益を得ていたとみられる。売却先のほとんどは中国人だという。 合同捜査本部は2日、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)の疑いで、林被告や中国籍の張莉莉被告(37)=同法違反罪で起訴=ら男女5人を再逮捕した。5人は令和6年2月、SNS型投資詐欺グループが青森県の60代女性からだましとった詐取金など、計約6千万円を隠匿した疑いがもたれている。 林容疑者らは、SNS型投資詐欺グループらから依頼を受けて資金洗浄を行い、再び詐欺グループに還流させていた。資金洗浄した詐取金は約500億円に上り、そのうちの一部を手数料として得て、不動産購入などを行っていたとみられる。

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