刑事事件で大阪府警の留置施設に勾留されていた容疑者の男性が、取調べに"強制的"に連れ出され、「黙秘権を侵害された」として大阪府に賠償を求める裁判を起こしました。 男性は取り調べを拒否していたにも関わらず、数人がかりで手錠や腰縄をつけられ、車いすに乗せられ、取調室に連れていかれたほか、階段を引きずり降ろされたこともあったなどと主張。 こうした行為は「供述の強要」にほかならず、憲法で定められた「黙秘権」の侵害にあたるとして、大阪府に対し、110万円の賠償求めて裁判を起こしました。 男性は「すごく怖かったです。死にたい気持ちでした。人間扱いされていないです。明らかに人権侵害でしょ」などと取材に話しています。