「逮捕した男の家からあなた名義のキャッシュカードが見つかった」と警察官を名乗る女の電話をきっかけに、30代の女性が478万相当をだまし取られました。 被害にあったのは山梨県甲斐市に住む無職の30代女性です。 警察によりますと6月12日、女性のスマートフォンに国際電話番号で警視庁の警察官を名乗る女から電話があり、「島根県警で逮捕した男の家からあなた名義のキャッシュカードが見つかった」などと言われました。 そのまま島根県警察の刑事を名乗る男と電話が代わり「詳しい話はSNSのビデオ通話で聞く」などと言われ、ビデオ通話で警察手帳を示されました。 さらに検事を名乗る男から「身の潔白を証明するためには資金調査を受けるしかない」などと言われました。 女性は刑事を名乗る男の指示に従い、暗号資産取引所のアプリをインストールして暗号資産を購入、477万6,457円相当を指定されたアドレスに送金しました。 女性はこのやりとりを不審に思い、島根県警本部に確認したところ、詐欺とわかり、甲斐警察署に被害届を提出しました。 【捜査機関をかたる詐欺を見破るポイント】 ▽警察官が国際電話で電話をかけ、資金調査名目などで現金の送金を要求することはない ▽警察をかたった不審な電話は、いったん電話を切り、名乗った警察署または最寄りの警察署に電話をして確認すること