神奈川県川崎市で行方不明だった20歳の女性の遺体が見つかった事件で、死体遺棄の罪などで起訴された元交際相手の男が、女性を殺害したとして再逮捕されました。 この事件は、去年12月から行方不明だった岡崎彩咲陽さん（20）の遺体を自宅に遺棄したなどとして、元交際相手の白井秀征被告（28）が死体遺棄やストーカー規制法違反の罪などで逮捕・起訴されたものです。 これまでの捜査関係者への取材で、岡崎さんの遺体は白井被告の自宅の1階部分の床下収納スペースにあったボストンバッグから、ほぼ白骨化した状態で見つかり、遺体には激しく燃やされた痕があったことがわかっていて、警察は岡崎さんが死亡した経緯について、殺人容疑を視野に捜査を続けていました。 その後の捜査で、白井被告が、岡崎さんが行方不明になった去年12月20日ごろ、神奈川県内およびその周辺で、岡崎さんを何らかの方法で殺害した疑いが強まったことから、警察は12日、白井被告を殺人の疑いで再逮捕しました。 警察は、白井容疑者が岡崎さんを殺害した動機などを詳しく調べる方針です。 一方、この事件をめぐっては、岡崎さんが去年12月に入ってから行方不明になるまで、白井容疑者からのストーカー被害を警察に相談していたものの、ストーカー規制法に基づく措置を神奈川県警が取っていなかったことなどが明らかになっていて、神奈川県警は当時の対応について「検証チーム」を設置し、検証を進めています。