偽造通貨輸入などの罪に問われた元技能実習生に無罪判決

偽の1万円札を輸入し、両替するなどした罪に問われたベトナム国籍の被告の裁判で、無罪判決が言い渡されました。 ベトナム国籍の元技能実習生(38)は、2023年、共謀者らと偽の旧1万円札176枚をベトナムから飛行機で輸入し、両替するなどした罪に問われていました。 9日から行われた裁判員裁判の中で、被告は「偽物の紙幣とは知りませんでした」と起訴内容を否認していました。 17日の判決で熊本地裁の中田幹人裁判長は「報酬を目的に関与したとは言い難く、発覚のリスクに見合うものではない。偽札かもしれないと認識したと認めるには合理的な疑いが残る」などとして、無罪判決を言い渡しました。 代理人弁護士によると2023年8月に逮捕されてから2年近く勾留が続いていました。 熊本地検の加藤和宏次席検事は「判決内容を確認し、適切に対応したい」としています。 代理人弁護士によると、県内の裁判員裁判で無罪判決が言い渡されるのは、初めてだということです。

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