高知県警は7月21日、特殊詐欺の受け子容疑で東京都の建設作業員の男(35)を再逮捕しました。 今年4月3日ごろから17日までの間に複数回、高知市の路上で市内の70代女性から現金計1600万円をだまし取った疑いが持たれています。男は同じ手口で被害女性から1850万円をだまし取った容疑で7月1日に逮捕されていて、今回の容疑と合わせて被害額は3450万円になります。 警察によりますと、調べに対して男は「間違いありません」と容疑を認めているということです。 事件の発端は、女性の自宅にかかってきた電話でした。 「全国最大の詐欺事件が起きている。あなたの口座にお金が振り込まれており、あなたにも容疑がかかっている」などと警察や検察をかたる人物から次々とうその話をされた後、「お金の番号などを調べたらすぐに返す」として、女性に現金を持ってくるように要求。女性は言われるがまま受け子役の男に現金を渡しました。 犯人は「極秘捜査なので家族や知り合いに絶対に言ってはいけない」と指示していて、女性は誰にも相談できませんでした。 その後、連絡がないことから女性が4月21日に警察に相談し、犯行が発覚しました。 警察は防犯カメラなどからすでに同様の事件で山口県警に逮捕されていた男を割り出しました。 県警は全国の警察と連携して余罪や犯行グループの全容解明に向けて捜査を進めています。