去年8月、北海道函館市の携帯ショップから転売することを隠してスマートフォンの購入を申し込み、スマホ1台をだましとったとして20歳から23歳の男女4人が逮捕されました。 詐欺の疑いで逮捕されたのは、札幌市西区の飲食店店長、濱下翔冴容疑者23歳と石狩市の無職、浅田穂波容疑者22歳、札幌市東区の解体工の20歳の男(犯行当時19)、札幌市豊平区の土木作業員、平田裕也容疑者23歳です。 濱下容疑者ら4人は去年8月26日、函館市内の携帯ショップで転売する目的を隠してスマホの契約を結び、スマホ1台(販売価格約20万円)をだまし取った疑いが持たれています。 警察によりますと、濱下容疑者が主犯格で、浅田容疑者がすでに別の事件で逮捕されている少年を店に連れていく運転手役、20歳の解体工がリクルーター役で、平田容疑者が監視などをしていたということです。 携帯ショップで契約した少年が、別の詐欺事件で警察に出頭したことでこの事件が発覚しました。 濱下容疑者と浅田容疑者、解体工の男の3人は別の詐欺事件で逮捕されていて、取り調べに対し濱下容疑者は容疑を認め「店の売上金の補填や個人の借金返済のため」などと供述しているということです。 濱下容疑者らは、同じ手口でだまし取ったスマホ数百台を転売していて、少なくとも3000万円を得ていたとみられています。 濱下容疑者が店長を務める飲食店は、5月に保険金詐欺の疑いで逮捕された武藤健太郎容疑者が会長を務める「M’s」の系列で、警察は会社が組織ぐるみで犯行を繰り返していなかったか、事件の実態解明を進めています。