ことし1月、JR郡山駅前で飲酒運転の車に受験生がはねられ亡くなった事故から7月22日で半年を迎えます。痛ましい事故があってもなお、県内では飲酒運転による検挙が後を絶ちません。 半年前、JR郡山駅前で痛ましい事故が起きました。 ■平瀬史敦 記者 「半年前、この場所では飲酒運転によって若者の尊い命が奪われました。事故直後、こちらの場所には多くの人が花や飲み物などを供えていました。事故もそうですが、飲酒運転がいかに悲惨な結果を招いたのかということを私たちは忘れてはいけません」 事故がおきたのは、まだ夜も明けきらない、1月の早朝のこと。受験で郡山市に来ていた大阪府の当時19歳の女性が飲酒運転の車にはねられ、亡くなりました。この事故で起訴されたのは郡山市の会社員、池田怜平被告(35)。逮捕・送検の容疑は、「酒気帯び運転」と、「過失運転致死」でしたが、起訴状によりますと池田被告は事故当時…酒を飲んで車を運転しただけではなく、赤信号を無視していたこと、時速およそ70キロメートルで交差点に進入していたなどとされています。こうしたことから検察は、「酒気帯び運転」と、逮捕容疑よりも法定刑が重い「危険運転致死傷」の罪で池田被告を起訴。9月8日に裁判員裁判による初公判が開かれる予定です。多くの人が、この事故に胸を痛めたはずなのに…その後も県内では飲酒運転の検挙が後を絶ちません。県警によりますと、受験生の死亡事故が起きてから、飲酒運転の疑いで検挙された数は124件。去年の同じ時期の件数とほぼ横ばいです。このうち物損や人身事故になったケースは82件あり、死傷者も出ています。