先月27日、「座間9人殺害事件(以下、座間事件)」で死刑判決を受けていた白石隆浩死刑囚(34)の刑が執行された。 白石は2017年、Twitter(現X、以下同)を使用して自殺願望を持つ女性らを誘い出し、神奈川県座間市の自宅で性的暴行を加えたうえ殺害していた。裁判で白石は「自殺願望のある人は言いなりになりやすいと思っていた」などと述べている。 行方不明女性(被害者の1人)を捜索していた警察が、白石の自宅で切断遺体を発見したことですべての事件が発覚。被害者数は男女9人に上った。 座間事件以降、インターネットを介して知り合った相手を巻き込む事件が後を絶たない。なぜ、このような事件がなくならないのか。こうした事件は社会に何を問いかけているのか。 『「死にたい」とつぶやく 座間9人殺害事件と親密圏の社会学』の著者で、立教大学文学部社会デザイン研究科准教授の中森弘樹氏に話を聞いた。