2025年5月、警察官らを名乗る人物からのうその電話を信じた女性から約1700万円相当の金の地金をだまし取った詐欺の疑いで、マレーシア国籍の男が逮捕されました。 詐欺の疑いで逮捕されたのはマレーシア国籍のウォンジュンハオウィリアム容疑者20歳です。警察によりますとウォン容疑者は、2025年5月、SNSで知り合った人物からの指示で、捜査員になりすまして奈良市内に住む77歳の女性の家を訪れ、時価総額およそ1700万円相当の金の地金2個を受け取りだまし取ったということです。 女性は2025年5月警察官や検察官らを名乗る人物から電話やSNSで、「犯罪グループの共犯者としてあなたを逮捕する必要がある」などという連絡を受け特別な手続きのため金を購入するよう促されました。そして購入した金の地金をウォン容疑者に渡したといいます。 指名手配されていたウォン容疑者は27日、成田空港から出国しようとしていたところを逮捕されたといい、「金を女の人から受け取ったことに間違いない」と話しているということです。 警察では今後、指示役の特定や、ウォン容疑者がほかの事件にも関わっている可能性もあるとみて捜査を進めています。