記者が警察学校の1日に密着!「次は自分が誰かのために」採用倍率が低下する中で警察官を目指す理由とは 北海道警察

憧れの警察官を目指して汗を流す若者たちがいます。 志望者数が減少傾向にある中、この道を選んだ理由とは。カメラが追いました。 「敬礼!よろしくお願いします!」 札幌市南区の北海道警察学校です。 ここでは約400人の学生が、警察官に必要な知力と体力を身につけるため、10か月間の訓練に励んでいます。 馬場佑里香記者 「よろしくお願いします!」 どのような思いで日々精進しているのか、北海道放送報道部で警察担当の馬場佑里香記者が1日体験入学して取材しました。 この日は、1時間ほどの座学が終わると、急いで胴着に着替えて道場へ。 逮捕術の授業は、相手と組み合う実戦形式の訓練。 相手が凶器を持っていることも想定した真剣勝負です。 馬場記者も男子学生に挑みました。 馬場佑里香記者 「覇気があって、遠慮してくれていたのはわかるんですけど、ちょっと怖かったです」 三戸愛華巡査(21) 「強い気持ちをもって立ち向かえるという強い精神力をつけるために、男女で組んだりしているので、そこはやっているうちに慣れてきます」 訓練のあとは、待ちに待った夕食。 厳しい訓練にも耐えられるよう、カロリーが高めの献立です。 学生たちは15分ほどで完食。 これも、緊急時にすぐ現場へ向かうための訓練の一つ。 気の抜けない学校生活ですが、支えとなっているのは、仲間の存在です。 三戸愛華巡査 「部屋員が家族みたいな感じで、辛いことがあったら打ち明けて、すごい支えになったなと思います」 2024年度の道警の採用試験の倍率は、約2.8倍。6年前の約4.8倍から低下傾向ですが、熱い思いを抱いて警察官を目指す若者はまだまだいます。 河合百巡査(32)もその一人。 かつては日本料理の板前として、10年ほど厨房に立っていましたが、ある出来事がきっかけで警察官の道に進みました。 河合百巡査 「3年ほど前に旦那を突然病気で亡くしたので…」 辛い時に励ましてくれたのが、知人の女性警察官だったと言います。 河合百巡査 「常に一緒にいてくれたりだとか、次は自分が誰かのために、人に頼られる警察官を目指して頑張っていきたい」 取材した25人の学生は7月、警察学校を卒業。 道内各地の警察署で夢に向かって歩んでいます。

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