甲府税務署の元職員が在職中に徴収した滞納国税を横領した疑いで30日に逮捕されました。 東京国税局は30日午後に会見を開き、この職員を30日付けで懲戒免職処分にしたことを明らかにしました。 懲戒免職処分になったのは甲府税務署 岩井克樹容疑者(25)です。 東京国税局によりますと岩井容疑者は、在職中の去年5月2日から今年5月30日までの間、署外で納税者から滞納国税の納付として現金を受領する際、本来領収証書を発行すべきところを発行せず、また、領収証書を改ざんする手口で、現金約430万円を着服していました。 東京国税局は記者会見で「今回、このような事件が起きたことは、国民の皆様方の税務行政に対する信頼を損なうものであり、誠に申し訳なく、深くお詫びいたします。 今回の事件を厳粛に受け止め、今後、二度とこのようなことが起こらないよう再発防止のために万全の措置を講じるとともに、職員の綱紀の厳正な保持について一層の徹底を図ってまいる所存であります」と述べました。 その上で「誠に申し訳ありませんでした」と謝罪しました。 今回の横領は納税者からの問い合わせで発覚したということです。