5月、北海道小樽沖でナマコを密漁したとして暴力団員の男らが逮捕・起訴された事件で、このグループから密漁品と知りながらナマコを買い受けた男を含む10人が書類送検されました。 漁業法違反の疑いで書類送検されたのは、札幌市北区で水産加工会社を経営する65歳の男と、暴力団稲川会傘下の組織に所属する山田貴明被告(33)と20代から50代の男、あわせて10人です。 山田被告ら9人は、5月6日に北海道小樽沖でナマコを密漁した疑い、水産加工会社を経営する男は、密漁品と知りながら購入した疑いが持たれています。 ナマコを密漁した9人のうち8人は、5月10日にもナマコを密漁したとして逮捕・起訴されていて、小樽海上保安部が組織的な密漁とみて余罪を捜査していました。 今回密漁されたナマコは、重さ約621.5キロで、205万2000円で違法に取引されていました。 小樽海上保安部によりますと、違法に得た売上金は、主犯格の山田被告がグループに配分していて、利益の一部は暴力団の活動資金になっていたとみられています。 調べに対し、10人は容疑を認めているということです。 小樽海上保安部は、他の構成員の密漁への関与や余罪についても、引き続き捜査を続けています。