出演者兼プロデューサーが起訴、公開延期の映画「火の華」全国公開を発表「製作・配給会社の責任かつ使命」

映画「火の華」は7日、公式X(旧ツイッター)を更新。全国公開を予定していた同作を10月31日より全国で順次公開することを発表した。同作は出演者兼プロデューサーを務めた人物が起訴されたことを受け、24年12月に予定していた全国公開を取りやめ、延期すると発表していた。 公式Xで「映画『火の華』劇場公開についてのご報告」と題し、「この度、私ども株式会社アニモプロデュース製作・配給の映画『火の華』につきまして、10月31日(金)より劇場公開することを決定致しました」と発表。 「本作につきましては、昨年11月に出演者兼プロデューサーが傷害事件によって起訴されたことを受け、弊社は12月に予定していた全国公開を延期することを決定し、これまで代理人を通じて、裁判の経緯を注視してまいりました」とし、「4月には、当該事案に関する執行猶予付き判決が確定し、刑事事件が終了したという報告がありました」と明らかにした。 起訴を受け公開延期にした同作を公開するにあたり、「公開については様々なご意見があるかと存じますが、本作は監督やキャスト・スタッフをはじめとする大勢の関係者が携わって出来上がった映画であり、また、当該事案が映画とは一切関係のない場所で発生したものであることから、“個人の問題が作品そのものの責任に直結するものではない”という観点に基づき、製作会社・配給会社の責任かつ使命として劇場公開の決断に至りました」と説明。 本編についても「なお、本作はすでに完成された作品であることから、本編の再編集は行わず、オリジナルのまま上映させて頂きますことをご承知いただけますと幸いです」とし、「最後になりますが、昨年の公開延期発表の時から今まで応援の声を様々な形で届けてくださった皆様に心より感謝申し上げます。以上、映画『火の華』の公開決定の経緯と決意を、書面をもちまして発表させて頂きます」と結んだ。 同作は2016年に報じられた自衛隊日報問題から着想を得たフィクション。傷を負った元自衛官の壮絶な経験とその後の宿命を克明に描いた完全オリジナルストーリー。 24年11月には、一部週刊誌が、作品のプロデューサーで俳優として出演もしているキム・チャンバが都内で暴行事件を起こし、逮捕されたと報じていた。

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