10代の男女3人が逮捕された、府中町の強盗殺人事件で、広島家庭裁判所は、2人を検察に送致しました。 この事件は、4月、府中町の公園で男性会社員を殺害し金品を奪ったとして、10代の男女3人が逮捕され、家庭裁判所に送られていたものです。 このうち、強盗殺人の非行事実に問われた16歳の少年について、広島家裁の今井輝幸裁判官は少年審判で、「本件を計画して女に被害者の呼び出しを指示し、報酬の支払いを持ちかけて男も誘い込んだ。頭部を木の棒で2回殴って殺害し、金銭を奪い取った計画的で無慈悲な犯行は、他の共犯者と比べて決定的に重要なもの」と指摘。 また、強盗致死の非行事実に問われた18歳の男については、「3万円の報酬欲しさに計画に加わって暴行をし、16歳の少年が頭部を殴った際には、身動きがとれないよう、身体を押さえつけた」と指摘。少年を7日付で、男を6日付で検察官送致、いわゆる「逆送」することを決定しました。 一方、恐喝の非行事実に問われた18歳の女は、見張りを行ったとされ、6日付で少年院に2年間収容されることが決まりました。 少年と男の2人は、検察が起訴すると、刑事裁判を受けることになります。