韓国 きょうのニュース(8月8日)

◇尹前大統領妻の逮捕状 請求理由に「政治ブローカーとの共謀」 尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏を巡る複数の不正疑惑などを捜査する特別検察官が、金氏の逮捕状を請求する理由として「コンジン法師」と呼ばれる政治ブローカーのチョン・ソンベ氏との共謀を挙げていたことが分かった。金氏が呪術師のチョン氏と共謀して世界平和統一家庭連合(旧統一教会)から高価な賄賂を受け取ったとする内容が含まれているようだ。特別検察官は7日、資本市場法違反や政治資金法違反、収賄などの容疑で金氏の逮捕状を請求した。 ◇与党 曺国氏の恩赦に手放しで喜べず 文在寅(ムン・ジェイン)政権で法務部長官などを務めた曺国(チョ・グク)氏が日本の植民地支配からの解放記念日「光復節」(15日)に合わせ、特別赦免(恩赦)される見通しが高まったものの、与党「共に民主党」からはこれを歓迎するメッセージなどは出ていない。同党の関係者は「(恩赦は)大統領の権限であり党が意見を伝えたこともないため、言うこともない」としているが、党内から同氏の恩赦を求める声が噴出していたことを考えれば反応が薄い。恩赦には前向きであるものの、刑期の半分も満たしていない状態で釈放すれば公正性などを指摘されかねない。来年の統一地方選でも悪材料になる懸念があり、同党の複雑な心理が反映されたものとみられる。 ◇最大野党の党代表選候補 尹氏の復党巡り激論 保守系最大野党「国民の力」の党代表選で、尹錫悦前大統領の復党を巡って4候補が激論を交わした。6月の大統領選に同党の公認候補として出馬した金文洙(キム・ムンス)前雇用労働部長官は、尹氏の「非常戒厳」宣言で死者は出ていないとし、尹氏が復党を求めれば受け入れると発言した。これを受け、尹氏の弾劾に賛成した安哲秀(アン・チョルス)国会議員と趙慶泰(チョ・ギョンテ)国会議員は非常戒厳を容認する発言として強く反発した。一方、張東赫(チャン・ドンヒョク)国会議員は非常戒厳を否定して尹氏の弾劾を認めながらも、同氏の復党については、負担と捉えず好材料にするとし「受け入れない理由はない」と述べた。 ◇尹前大統領側「強制的な拘束令状執行は違法」 尹錫悦前大統領の弁護団は8日、尹氏の妻、金建希氏を巡る複数の不正疑惑を捜査する特別検察官チームが尹氏の拘束令状の執行を試みたことは「違法」と反発し、刑事告発や憲法裁判所への申し立てなど、法的対応を取る方針を明らかにした。弁護団は「特別検察官が(ソウル拘置所に)収監されている尹前大統領に対し強制的な連行を試みたのは明白な違法であり、前国家元首に対する身体的な虐待」と主張した。そのうえで「供述を強要するための暴力であり、捜査機関のむごい行為」などと批判した。

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